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うずら日誌 -uzura diary-

ふとおもった。

曲がり方うずらの靴は
高橋くんもわたしもお互いに
デザインを出しています。
それを実際に作るかどうかは、
うずら会議(ふたりだけだけど)
で決まります。
作ってみよう、と決まったら、
木型にデザイン線(完成形の線)を
かきますが、それはデザインを出した方がかきます。
デザイン線が書かれたあとミシンをかけあげるまでは私の仕事です。
型紙をつくったり、革を裁断したり、革を折り込んだり、しているときには
それほど思わないのだけど、ミシンをかけているとき。高橋くんのデザインした
靴のパーツを縫うときに、ちょっとした違和感があります。
新鮮な感覚とも言えるかもしれません。
とくに曲線を縫う時、自分でかいたデザイン線のときには何の違和感もなく
すーーーっと縫えますが、高橋くんのデザイン線のときは、すーーーっとはいかない。
たぶん、自分から出てきた曲線じゃないから。

曲も詞も自分でかいている音楽家が、たまに違う誰かに曲を作ってもらったり
詞をかいてもらったりしていることがあります。
(曲:自分、詞:誰か。 曲:誰か、詞:自分。みたいなこと。)
もしかしたら、その制作過程にはこういう感覚があるかなもしれないよな〜
と、ミシンを踏みながら、ふと思いました。なんとなくうれしかった。

写真で、まさにこれから縫うこの部分が、特に違和感。
なんということはない、ゆる〜く曲がった線なんだけどな。おもしろい。