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うずら日誌 -uzura diary-

いきる

もりよさん2013.6もりよさん2013.6.本日は
もりよさん
(毛糸の靴下で何度か日誌にも
登場している、わたくしの祖母)の
93歳の
誕生日。

おめでとう!

もりよさんは東京大空襲で生き残った人です。
そのときの様子は実家に帰る度、話をしてくれます。
その記憶はとても鮮明で、きいている私にも映像がみえるようなときもしばしば。
道は死んだ人で埋め尽くされていたり、その後の厳しい体験の話の合間に、
「焼夷弾が降ってきて途中で火がつく様子は
桜の花びらのようにきれいだった。」
「裏の山で死んだ人を焼いている時に火のたまが上がっていって
空でぱ〜んとはじけるのは、火のたまがその人の魂だからなんだ
って、お世話になった家の主人が教えてくれた。」
とか、そういう話もあって、もりよさんてなんかすごいよな、とおもうのです。

先週、マームとジプシーの『cocoon』をみてきました。
それは、みる、というか体感するというよな感覚のもので、
わたしは、音や湿気やにおいやわたしがもっている言葉では
表現できないようなものを体感しました。
そして、あ〜、これって、もりよさんの、、、。
もりよさんの目の奥の奥にある鋭さみたいなものの理由を脳みそではなく、
感覚として少しだけ知った、知れた感じがしました。

そのことはたぶんこれからの私の人生でとても大きなことなのではないか
という気がしております。
生きることに、どんよくになるな、と思います。

あさっては終戦記念日。
生きている、ということに、ありがとう。