その珈琲屋さんはカウンターに5〜6席
くらいだけのお店で、マスターが珈琲を
いれてくれる様子がときどきみえる。
挽いた珈琲を残らないようにきれいに
丁寧にドリッパーにうつす手つき、
カップを暖めるためにお湯を注ぐ手つき、
ソーサーを蒸気で暖めて布巾でぬぐう手つき、
どれもながれるようにして動くその手に
わたしは釘付けでした。
人が何かを真剣にやっているときの手つきをついついじーっと見てしまいます。
手フェチだな。
おばあちゃんが毛糸を扱う手つき、ちょっと厳しく、でも編むのが本当に好き、
というのがその手つきから伝わって来て、やっぱりじ〜〜〜〜っとみてしまう。
年末年始は帰れそうにないので、今月の頭に母とおばあちゃんに
会いに行って来たのです。釧路はもうすっかり冬でした。
これから長い冬の間、おばあちゃんはこうしてずーっと編むのです。